2025.11.29
静岡のスキンケアサロンボウの美容好きな新人スタッフちゃん!
エステティシャン歴は15年のベテランさんです。
研修中に、ふとこんな話が出ました。

「実は6年前から、食いしばりが辛くて咬筋ボトックスを続けています。」
これは医療的にも正しい選択です。咬筋の過緊張をゆるめ、
歯や顎への負担を減らす“治療”として位置づけられているためです。
ただ、次に相談されたのが「フェイスラインのたるみ」。
ここで私は思いました。
「待って。たるみが気になっているのに、咬筋ボトックスも続けているの?」
もちろんスタッフちゃんは“たるみ目的でボトックスを打った”わけではありません。
悩みが同時にある方にはとても多いケースです。
でも、この状況には押さえておくべきポイントがあります。
食いしばりにはボトックスで正しい。
でも、たるみ改善にボトックスは違う。
たるみは“筋肉”ではなく“皮膚内部の支え”の問題だからです。
■ 真皮の「支え」とは?
支えを作っているのは、コラーゲン・エラスチン・グリコサミノグリカンなどの真皮タンパク質。
これらを生み出しているのは線維芽細胞です。
この細胞の働きが弱ると、肌は中からしぼむように密度を失い、重力に負けやすくなります。
つまり、たるみは“咬筋の強さ”とは全く別の原因で起きています。
■ 弛むタイプとは?
・皮膚がやわらかい
・骨格が華奢
・皮下脂肪が多い
いわゆる“たるみやすい顔”タイプ。
骨格支持が弱く皮膚の弾力も乏しいため、咬筋が唯一の支柱になっていることがあります。
この支柱を弱めると、フェイスラインがぼやけたり、下顔面が重く見えたりすることがあります。
■ では、たるみには何が必要?
答えは“支えを育てるケア”。
エンビロンのデス先生は「肌は再教育できる臓器」と語ります。
ビタミンAを継続して補給し、線維芽細胞が本来の働きを取り戻すことで、真皮のハリは再生が可能です。
食いしばり=咬筋の問題。
たるみ=真皮の支えの問題。
この違いを知るだけで、選ぶケアは大きく変わります。
「目から鱗でした!」エステティシャンでもしらないスキンケアの真実。
まだまだお伝えしていきます。